仲良し悪し家族no雑記帳   ~ 思春期と思秋期の狭間で ~

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劣等感が ときには 創造的に活きる原動力になる

 
  ゲーテは、 ベートーベンのあまりの 我儘さに 嫌気がさして 彼との交際をやめてしまった。
  ベートーベンは、 無償で曲を献呈したほどにゲーテを尊敬していたのに、、、、、、

少し前 Ottava というクラシック専門のインターネットラジオを聴いていたら DJが こんなエピソードを語っていた。

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                   ( 青木やよひ著 『 ゲーテとベートーベン 巨匠たちの知られざる友情』 ,2004年,平凡社,p.131より転写)

 
途端に 私の中の何かに火が点いた。  どうも “ 我儘 ” という言葉に反応したらしい。  この言葉 嫌い。
でもお蔭で まるで論文を書くような勢いで 色々な本を読み漁ることになったよ (*^^)v 

   Research Question : ベートーベンは どんな生きざま をした人だったのか!? 

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こういうタイプの問いは やはり 本を読むしかない。

ちょっと検索しただけでも結構あって 取り敢えず
片っ端から借りてみた。


左上のは ガイドブック的だったので まず着手。

右上のは 分厚すぎ! オモシロそうではあるんだけど、 目次見ただけで眠くなったので 即返却。

『 秘密諜報員… 』 は タイトルにすごく魅かれてるんだけど 少し派生するので 最後に読めたら読むことに。


同じタイトルの本が2冊あるけど 一番手前の岩波文庫のは なんと 長寿本らしいことが判明して まずは驚愕。
   1938年11月15日 第1刷発行
   1965年4月16日  第17刷改版発行
   2010年4月21日  第77刷改版発行 

この分野の古典なのだろうと思い 読み始めたら いきなりの衝撃的な描写に 触りだけでも引用してみたくなる。

    彼は広い肩幅を持ち力士のような骨組みであったが、背が低くてずんぐりしていた。
   顔は大きくて赤かった。ただし晩年に近づいてからは顔の色が病人じみた黄色味を帯び
   て来た。 …(中略)… 額はがっしりと強く盛り上がっていた。はなはだ黒い、異常に
   厚い髪の毛---櫛の歯がとうてい梳けなかったかのように見える髪の毛は、思いのままに
   あらゆる方向へ逆立って、まるで「メデゥーサの頭の蛇ども」のようであった。眼光が
   強い熱を持っていて、彼に逢った人は誰しもその力を感銘させられた。
                 (ロマン・ロラン著 『 ベートーベンの生涯 』 ,2010年,岩波書店,p.23より引用)
  

ようやく落ち着いて読めそうだったのが もう一方の 『 ベートーベンの生涯』 青木やよひ著。

著者紹介の最後の 「日本におけるエコロジカル・フェミニズムの主唱者としても知られている」 の一文に  あー・・・また知らないことがでてきたー (・_・)  とは思ったけど、、、 取り敢えず順調に読み進めている間に 第二弾が届いた。

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一人の著者と出会ったら 同著の本を何冊か読む。

発達障害や精神分析の観点で書かれた本も 読んでみる。

みんな 好き勝手言ってて オモシロい。

彼は たくさんの人を愛し たくさんの人に愛され 相反する色々な感情や思いを抱き 一人の人間として それらをちゃんと生き切った。 と同時に、本物のプロフェッショナルでもあったんだなって思った。 

葬儀には 三万人ものウィーン市民がつめかけたとのこと。


もし 彼が “ 我儘 ” じゃなかったら、 
あんなにたくさんの曲を書かなかったし 我々が交響曲第5番を聴くこともなかったんだ ということを理解して 私はほっとした。





 
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by IGirie | 2012-09-28 18:47 | 本のこと

仲が良いのか悪いのかよく分からない、3人+2イタグレという家族の雑記帳です。あっという間に息子はティーンエイジャーに、イタ達も私達もシニアとなりつつあります。これまでは新しい人や経験との出逢いの多い時期でしたが、これからは色々なお別れが増えてくるこの家族。この先に何があるかは分からないけれど、だからこそ、今の私と私の家族のことを、いつか懐かしく読み返せるように、書き記しておこうと思い、再開します。


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