仲良し悪し家族no雑記帳   ~ 思春期と思秋期の狭間で ~

igirie.exblog.jp
ブログトップ

『天狗ノオト』には魂を揺さぶられた、 9月の読書記録。

 
魂を揺さぶられる本には、案外なかなか出会えないものだけど、『天狗ノオト』 は久々のヒットだった。 処女作のもつ力なのかもしれないけど・・・ 次作が出たら必ず読んでみたい。

もっともっとこういう本に出会いたいなぁ~

2013年9月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2622ページ
ナイス数:26ナイス

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)海辺のカフカ (上) (新潮文庫)
読了日:9月3日 著者:村上春樹

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)海辺のカフカ (下) (新潮文庫)感想
◇ゲド戦記はゲドの一生を扱っており、本書は思春期をピンポイントで扱っている点は違うが、影や死、欲望を恐れたり魅惑されたりすることなく、その危険性を認識しつつも生きる糧にする、というテーマが「ゲド戦記」と通じる気がした。ジョニー・ウォーカーはクモ? ◇やはり、思春期は危うい。「一度はアチラに行って、そして強い意志を持ってコチラに戻ってくる」という旅は、大人になるための通過儀礼なのか。 ◇でも、、、主人公が少女だったら、全然違う物語になるんでしょうね。
読了日:9月5日 著者:村上春樹

流星ワゴン (講談社文庫)流星ワゴン (講談社文庫)感想
◇でも、、、誰も悪くないんだよね。それって一番切ない気がした。けど、だから、何とか生きていこうとも思った。 ◇ちょっとした自分の言動の波紋。それが、微かに歪んでいることを感じ取る感性。そのちょっとした歪みを、「まぁ大したことないか」と流してしまわずに、ちゃんと拾って後始末する責任感。家族は甘える対象ではなく、大切に育む対象なんだよなって思った。 ◇後悔しているだけでは意味がなくて、その後悔を自分でちゃんと背負って、そして前を向いて、自分の足で歩き続けることが大事なんだよね。
読了日:9月11日 著者:重松清

捨てる力 (PHP文庫)捨てる力 (PHP文庫)
読了日:9月12日 著者:羽生善治

異性異性感想
◇異性って宇宙人。20代は、気付かず恋をしていた。30代は、その異質性に距離を取るようになった。そして40代後半に入った最近は、理解不能な異質性を漸くオモシロいと思うようになった。同時に、そういう宇宙人同士がカップルになっていて、その組み合わせの妙がこれまた凄くオモシロい。 ◇ただ、その異質性を言語で表現するのは、とーっても難しいといつも感じる。言葉のプロの二人でもここまでしか書けないんだな~と思った。 ◇私にとっての最強の宇宙人は夫ということになりますが、息子ってどうなのかな?
読了日:9月19日 著者:角田光代,穂村弘

十字架 (100周年書き下ろし)十字架 (100周年書き下ろし)感想
◇題材は学校での虐め問題だけど、それを「子ども達の問題」「学校現場の問題」と捉える姿勢自体が、「見て見ぬふり」をしていることになるのではないか!? ◇遺族も、主人公の少年と少女も、遺書に名前を挙げられた少年たちも、自殺した子の遺した「各々にとっての何か」を、各々なりに抱えようとしているように感じた。一番「見て見ぬふり」をしているのは教育関係者。その態度は私たち大人がしばしば取る態度だよな。 ◇ところで、自殺した子は、言葉と品物を生き続ける者たちに一方的に遺すことで、同じように十字架を背負ったのだろうか?
読了日:9月24日 著者:重松清

天狗ノオト天狗ノオト感想
◇圧倒的な迫力。魂を揺さぶられる感覚。形(生命)になる前の何かとは。◇なぜ児童書なのか…。最近の子どもらが、大人達によって奪われてしまっている魂のままに生きる力。「大人の方が子どもよりもモノをよく知っている」なんて嘘っぱちだ!!ともっと憤ってほしかった気はするけど。◇作者26歳(2005年)時の作品がベースなんてスゴイ。他の作品も読みたい。◇第11回児童文学ファンタジー大賞奨励賞受賞8年後の出版。ドーンDAWN13号に掲載されている故河合隼雄(当時の選考委員長)のコメントに作者への期待の高さを感じた。
読了日:9月30日 著者:田中彩子


読書メーター

[PR]
by IGirie | 2013-10-04 18:20 |

仲が良いのか悪いのかよく分からない、3人+2イタグレという家族の雑記帳です。あっという間に息子はティーンエイジャーに、イタ達も私達もシニアとなりつつあります。これまでは新しい人や経験との出逢いの多い時期でしたが、これからは色々なお別れが増えてくるこの家族。この先に何があるかは分からないけれど、だからこそ、今の私と私の家族のことを、いつか懐かしく読み返せるように、書き記しておこうと思い、再開します。


by IGirie